お布団大好き

推しへの愛の備忘録

女子大生が俳優にガチ恋拗らせたよくある話①

彼との出会いは1本の映画だった。

 

 

私は関東の女子大生である。

毎日それなりに楽しく、でも夢中になれるものはなく、淡々と過ごしていた。

 

先月、何となく立ち寄ったレンタルビデオ店で去年話題になった映画を見つけた。一度見てみたいとは思いつつ結局見ずに公開期間を過ぎてしまっていた。ちょうどBlu-ray対応のプレイヤーを新調したばかりだったので、興味本位で借りてその日に見た。

 

映画はとても素晴らしかった、話題になっただけあって感動の嵐だった。

しかし私はそれ以前にとんでもない出会いを果たした。

それが今の推しである。

 

推し、というのを俳優に使うのは如何なものかと思いつつ、やはり彼は私の唯一無二の推しであるのでこれからも推しという代名詞を活用していきたい。

彼はこの映画ではバイプレイヤーであった。故にそこまで場面も多くなかったが、私は彼が映った時衝撃を覚えた。

横顔、仕草、声、すべてが私のストライクゾーンを抉ってきたのだ。私は成すすべもなく彼に全面降伏。かくして私は彼の新米ファンになり、彼は私の推しになったのである。

 

彼は所謂、若手俳優でありデビューしたのはほんの数年前だった。しかしデビュー数ヶ月後にドラマに出演したり過去の出演作品の中には国民的ドラマの名前もあった。

しかし家でテレビを全くといっていいほど見ない私は、彼の活躍をリアルタイムで見ることはなく彼もまた、出演作品が少ないためテレビ等であまりお目にかかれる機会も多くはなかった。

更に私を驚かせたのが、彼の公式サイトである。

彼自身の公式サイトとはいうものの、そこにはプロフィールや出演作品、そして簡単な出演情報のみで彼自身の言葉は何一つなかったのだ。

スマートフォンSNSが普及したこのご時世、彼のブログ記事があって当然だろうと思っていた。

しかしブログ記事はおろか、公式TwitterInstagramなどのアカウントも見当たらなかったのだ。

私は愕然とした、この高ぶった気持ちをどう彼に伝えればいいのだろうかと。

そう、私は彼に応援のメッセージをSNSを通じて送ろうと思っていたのである。そしてきっと彼から何かしらのアクションがあることを期待していた。しかし現実はそんなに甘くない。私はこの便利な時代に甘えきっていたのだ。

しかしこんなことでは諦めない。私の彼への気持ちは本物だ。そう思った私は、彼の所属する事務所にファンレターを送ろうと決めた。しかしこれもまた、予想外の出来事が起こってしまう。